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まきすとーぶさいこー

アイクぬわらが「有吉の壁」に出演するために読むべき3冊の本

アイクぬわらとは、ニューヨーク出身の米国籍お笑い芸人で、現在は「おはスタ」にレギュラー出演したり、CMに起用されるなど、各方面で多才に活躍中である。

大学を2年飛び級で卒業するほど頭脳明晰で、元ゴールドマンサックスに勤務していたという異色の経歴の持ち主でもある。

「たけしの元気が出るテレビ」やザキヤマの「下衆ヤバ夫」に衝撃を受け日本でお笑い芸人を目指そうと決心し、大学卒業後来日。独学で日本語を勉強し、今では日本語も堪能である。

 

そんな彼は常日頃から、「有吉の壁でたいな〜」と口癖のように言っている。

有吉の壁とは、有吉がMCを務め、若手芸人が小ネタを投じて有吉を笑わせるという番組である。

アイクぬわらは第2回と第3回に出演しており、それが相当楽しかったのか、それ以降各方面で「有吉の壁でたいな〜」と言っている。

 

と言うのも、第4回以降は同番組に呼ばれていないのだ。第2回第3回と、そこそこの結果を残せたのではないかと思うが、呼ばれない理由は定かではない。

 

そんなアイクぬわらが望み通り「有吉の壁」に出演するために、少しでもプラスになりそうな本を独断と偏見で3冊ピックアップしてみた。

 

 

1.「エッセンシャル思考」グレッグ・マキューン著 

 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 本書の要点を一言でいうと、

「より少なく。しかし、より良く。」

だ。

図で説明すると、次のような感じ。

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100あるエネルギーを100項目に使ったら、それぞれ1ずつしか進めない。

しかし、それを1点に集中したら100進めるのだ。その道のプロとなれる。

「本当に必要なこと、本当にやりたい事」を自分で選択し、他は勇気を持って切り捨てるのだ。

 

現在のアイクがやっている事は、

・超新塾(五人組ユニット。コント)

・ぬわらし(二人組コンビ)

・モノマネ

・一発芸

・おはスタ(英会話)

・CM

等々。各方面で多才に活躍中ではあるが、各方面にエネルギーが散ってしまっている。

まずは1つに絞るのも、有りかと思う。

それも「有り」でしょう。有り、有り、

有吉の壁でたいな〜

・・・

 

 

 

2.「反応しない練習」

反応しない練習  あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

 

 本書は副題にもある通り、ブッダの思想についても若干触れている。最近、東洋思想は世界中で爆発的なブームとなっている。ハーバードでも東洋思想の講義は超満員となり、シリコンバレーではこぞって瞑想・マインドフルネスを取り入れている。エグゼクティブは皆実践している。iPhoneユーザーならば分かると思うが、ヘルスケアの中に「マインドフルネス」項目が新設された。歩数や睡眠、栄養と同等の扱いだ。

そんな本書の要点を一言でいうと、

「承認要求の否定」

だ。

 

 アイクは20歳を超えてから来日し、日本語を学び始めた。たった10年であれ程までに流暢に日本語を話せるようになり、テレビ、CMに出演するなど、それだけでも十分に快挙であると言える。

これは、彼の素直な人間性もあると思う。郷に入りては郷に従え精神で、日本人以上に日本人になりきった。

 

その結果、空気を読む非破天荒な「無難な日本人」が出来上がってしまった。

 

これは勿論良い点でもある。政治経済等のコメンテーターとしては活躍できるだろう。

 しかし、お笑い芸人として活躍したいのならば、違う。我々日本人は大多数が型にハマった無難な人間であり、保守的で消極的で、チャレンジ精神に欠けている。

 

そのせいか、芸人には破天荒を求める傾向にある。

数千万のカメラをぶっ壊したとんねるずや北野たけし。

オッパッピーにしろラッセンにしろ、一発屋が爆ぜる要因は後先のことを考えていない破天荒っぷりが受けているのだ。

 

アイクも同様だ。20歳を過ぎてから来日し、ゴールドマンサックスを辞めて芸人になるという破天荒な人物はいままでいなかった。

初期の頃は空気を読めない常に陽気な外国人として人気者だった。それが良かったのだ。

 

しかし今ではすっかり日本人化してしまった。

現代日本人の特徴は「承認要求の強さ」にある。他者から認められることによって自分の存在価値を確認する。これが行き過ぎているのだ。

かつての人間の3大欲求は「食欲・睡眠欲・性欲」だった。現代の日本で、この三大欲求を遥かに超えている欲求が「承認要求」である。

 

この現代人の病的なまでの承認要求の追求が、「嫌われる勇気」のヒットにつながっていく。

過労死問題も同様。原因は長時間労働だけではない。職場の上司先輩同僚に認められないのは、耐え難い苦痛なのだ。

家族関係も同様。夫、妻からの反応が無いと苦痛を感じる。料理の感想を言わない。子育ての参加を当たり前だと思う。

妻に「これ美味しいね」と言っているだろうか。

夫に「子供と遊んでくれてありがと」と言っているだろうか。

当たり前の出来事も言葉にしないと伝わらない。承認要求が満たされないのだ。

 

現代人は他人から認められるために必死にもがいている。自分の本当の気持ちを殺して、他人から認められるために空気を読んで、受けの良い人間を演じきる。本当の自分がどんなものなのか・・・皆忘れてしまった。

 

そして、アイクも日本人の心を持ってしまった・・・

 

批判されても馴染めなくても気にしない。いつも陽気で楽しんでいる底抜けに明るい外国人を見たいのだ。

今すぐ承認要求を捨てて、空気を読まない訓練をしてほしい。

いつも通りのアイクで良いのだ。それだけで、有吉の壁への確率がぐんと上がる。

あがる、あが、あり、あり、

有吉の壁でたいな〜

・・・

 

 

3.「自分を超える法」ピーター・セージ著

 

自分を超える法

自分を超える法

  • 作者: ピーター・セージ,駒場 美紀,相馬 一進
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 5人 クリック: 232回
  • この商品を含むブログ (6件) を見る
 

3冊目も承認要求の否定に関するものである。

本書の要点を一言でいうと、

「不安定感を受け入れることによって、人生の質が高まる」

だ。

失敗を恐れて何も行動を起こさなければ、喜びも小さい。不安定感が大きければ大きいほど、得られる喜びも大きい。

 

以下 3点本書から抜粋。

 

私たちはたいていの場合 、 「他人に受け入れられそうか 」を判断基準に 、 「何かをするか 、しないか 」を決める傾向があります 。

 

真のリ ーダ ーが 「自分との関係 」をマスタ ーするとき最初に行なうのは 、 「承認への欲求 、他人から認められたいという欲求を自分から切り離す 」ということです 。それができると 、 「他人にどう見られるのか 、陰で何を言われているのか 」という思いに左右されなくなります 。

 

他人にどう見られるかという束縛 」から解放され 、他人の都合ではなく 「自分の価値観に基づいて行動する自由 」を獲得できたならば 、それは 「偉大なリ ーダ ー 」になるための 、すばらしい第一歩を手に入れたことになるのです 。 

 

・・・

 

異国の地に来て成功を掴みかけているアイク。

有吉の壁に出るという目標を何としてでも叶えてほしい。そして何よりも、私が有吉の壁に出演するアイクを見たいのだ。他人の評価を気にせず、底抜けに陽気なアイクでいれば、それだけで良い。

日本では、ありのままの自分でいることはリスクでしかない。しかし、そこにもう一度チャレンジしてもらいたい。

ありのままで、あり、あり、

有吉の壁でたいな〜

・・・

 

 

「歴史はリスクを取る者の味方をする。」

〜 ピーター・セージ 〜



 

もしサカ 〜 もし三四郎の相田周二が酒井崇男の「タレントの時代」を読んだら

エピローグ

世の中には抜群に優れた人がいる 。いわゆる 「タレント 」と呼ばれる人である 。お笑い偏差値が高いのは当然だが、自分でネタをどんどん見つけて笑いを取ってしまうタイプの人・・・

 

本家の方はこんな書き出しだっただろうか。

才能溢れるお笑い芸人というのは本当に、ほんの一握りだ。

我が国の最高学府東京大学の学生数は、院を合わせて約27,000千人。

プロ野球選手は、約900人。

jリーガー、約1000人。

 三四郎レベルの芸人、数人。

トップと思っていた東大生、プロ野球選手、jリーガーが遥か彼方に霞むほど、三四郎の価値は高まっている。

 

 

スペシャリスト小宮の実力

私が常々日頃から過大評価をしている三四郎は、今後活躍の場が増えていく事が明白である。

三四郎とは、滑舌と目付きと態度が異常に悪い小宮と、じゃない方芸人の相田の二人組である。小宮はもう既にテレビに出まくっているため、この調子で行って欲しい。彼の良い点は、主に次の2点。

・ツッコミ

・フリートーク

だ。この二つが抜群に良いため、大御所司会者芸人からも重宝されている。台本にない急な振りにも対応可能であり、フリートークも場に応じてオチまで持っていく能力がある。

笑いのスペシャリストと言えるでしょう。アドリブが一切きかないぽっと出の一発屋芸人とは違い、小宮は、取り敢えず雛壇に置いておくと収録に耐えうるコメントをかましてくれるため、非常に重宝されている。

 

 

じゃない方相田の魅力 

一方、じゃない方芸人の相田はどうかというと、意外と言っては失礼だが、小宮とは違った才能溢れる芸人である。小宮は、その容姿、キャラクター全般等くせとあくの強さから、印象に残り、プレイクした感がある。

相田はどうかというと、クセもあくもない普通の見た目、普通のキャラ。すべてが普通である。すべてが普通だと、芸能界で認知されるには時間を要するが、相田も漏れずにその例にハマった形だ。

しかし、ナレーターに起用されたり、タモリ倶楽部で冷静なコメントを残したり、徐々に呼ばれるようになってきている。

もちろん。ラジオでは相変わらず冷静な運営等番組進行をこなしており、その安定感はずば抜けている。

そう。相田の最大の魅力は、個人としてのプロフェッショナルな能力ではなく、他の芸人を使いこなすマネジメント能力にある。

これは一般のビジネスパーソンにも当てはまる事であるが、あくの強いプロフェッショナル、ベテランのスペシャリスト、才能と勢いのある無名の新人等他の人間を使いこなして、組織として最大の結果を残すというのは、マネージャーの見せ所である。

相田はこれができる貴重な存在である。

 

 

「タレントの時代」

 さて、そんな相田周二が酒井崇男の「タレントの時代」を読んだらどう変わるのか?

「タレントの時代」におけるタレントとは、芸能人の事を指すタレントとは少しニュアンスが違う。

本書でのタレントとは、「組織の中で新たな価値を創造する人物」というニュアンスが含まれる。

一言でいうと、「圧倒的に優れた人物」とも言えるだろうか。

タレントは、周りの人間を次々と巻き込み、組織に活気と利益をもたらす。なんの指示も出さなくて良い。タレントが勝手に新規事業を提案し、勝手に戦略を立案し、勝手に現場をまとめ、最終的に利益を計上するのだ。

こんな事が出来る人間は会社に一人いるかどうか・・・と言った感じもするが。これからはこういう人物が会社を引っ張っていくのだ。

 

 

 

「相田は本書をどう活かすべきか」

これまで、三四郎の相田がいかに多才で将来性があるかを述べてきた。さらには、「タレント」がいかに必要かも述べてきた。

相田が目指すべき最終到達点地点は、プロフェッショナル・プレーヤーではなく、「タレント」だ。

つまり、

 

・司会者から話を振られた時に、抱腹絶倒間違いなしの面白コメントを確実に連発する、スーパー雛壇芸人

 

ではなく、

 

・視聴率を取れる番組を作る「タレント」

 

を目指すべきだ。

呼ばれた番組でいかに面白い事を言おうか。と、ちまい事を考えるのではない。自分が、他の芸人を呼ぶ側に立つのだ。

いかに面白い芸人を集めて、編集等のスタッフは誰にするのか。作家は?ナレーションは?司会者進行をどうするのか。そこをまとめるのだ。

 

 

究極の目標

結論を先に言おう。究極の目標は、

 

「相田の番組は面白いから見る」

 

と言われるようになることだ。

このクラスの芸人は、ダウンタウン、さんまさん。くらいだろうか。

 

遅咲きではあるが、まだ30代中盤である。先は長い。今のうちから、どの芸人を集めて、どういうコーナーをやって、どの層にどういう笑いを提供するのか。シュミレーションをして頂きたい。

話が来てから準備するのでは遅すぎる。話が来た時に、

「実はこういう構想があるんですが。」と話し始めたらどうだろうか。初見から好印象を与えることができる。

 

私がなぜここまで三四郎の相田周二に固執するかというと、同氏をビジネス界で例えると、「派遣社員」レベルだからだ。能力と才能はあるが、地位は低い。やり方を変えれば、どんどん上に登っていくことができる。派遣社員が企業のトップに立つサクセスストーリーを誰もが見たいではないか。

 

4月に入ったとはいえ朝晩は冷え込む今日この頃。窓を全開にしてコタツ布団にくるまりながら過ごしているであろう相田には、ぜひお笑い界に旋風を巻き起こしてもらいたい。ゲラへー。アディオス!

 

 

「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 ~簡略的書評~

AI時代の到来

AI発達により仕事がなくなると言われて久しいが、徐々にその時代はやってきている。siriやビッグデータ等々。さらには自動運転、店員のいないコンビニ(AmazonGo)ありとあらゆる分野で、今まで未来のものだと思っていた「AI」を現実に感じる機会が増えてくるはずだ。

google創業者ラリー・ペイジは次のように述べている。

 

「あなたが望むかは別として、必ず起こる未来だ。」

 

そのことに気がついている人は、すでに行動に移しており、きたる人工知能による人類統制時代に備えている。

気が付いていない人は、旧態依然の旧社会の旧式単純作業のプロフェッショナルになろうと必死にもがいている。これらの旧社会に生きている旧式の人物は一目瞭然。この時期、駅でリクルートスーツに黒髪の人物を見かけたら、そいつが旧式の人物だ。地獄のレッドオーシャンで終わりのない消耗戦に竹槍一本で突入するつもりの人々だ。新社会人よ。本当にそれでいいのか。

或いは経団連の中堅会社員で、職務内容が「マネジメント」オンリーの人物。そして大半の公務員。医師、弁護士会計士。

一言でいうといくらでも代わりが利く無難な人物。

オックスフォードが「10年後になくなる職業」とかいって発表していたが、おそらく10年も掛からない。「こいつ、いらないな」と思った瞬間に淘汰される。そのようなカオスな時代が間もなくやってくるのだ。ワクワク。

 

 

ホワイトカラーだからだいじょうぶ?

現在大企業のホワイトカラーだからと胡坐をかいて、AIによる仕事の淘汰など無縁だと思っている「チーズはどこへ消えた」のポンコツねずみと同じ状態の人物は、おそらく10年後ひーひー言っている事でしょう。ホワイトカラーにも色々あって、大半が生き残れない。スーツを着ている=ホワイトカラーではない。会社に定年までしがみ付こうと、愚かな幻想を思い描いている人物は、残念ながら淘汰されてしまう。

ここまでホワイトカラーの話を続けてきて言い遅れてしまったが、ブルーカラーはほぼすべて消えると思って間違いない。

単純作業というのは代わりが利くためすぐにAIにその仕事を奪われる。

 

じゃあ、生き残るためにはどうするべきか。具体的方法論を示したのがこの本だ。

時代の流れはとてつもなく早い。

イーロンマスクがテスラモーターズを立ち上げて14年。

ヘンリー・フォードがフォードモーターを立ち上げて114年

100年先輩のフォードは、後輩のイーロンという若造に時価総額で抜かれてしまった。100年かけて積み上げてきた信頼と実績は、信念と志をもった、たった一人のイーロンという人物に越されてしまった。

10年後も必要とされる人物になるためには、少々視点を変えなけらばならない。一言でいうと「代わりの利かない人物になる」ということであるが、そのことについてもう少し深く掘り下げて説明しよう。

 

・・・

 

「タレント」の時代 ~酒井崇男著~簡略的書評

  1. トヨタの成功?
  2. タレントとプロフェッショナルの違い
  3. 今の日本企業に必要な人材戦略

 

1.トヨタの成功?

 トヨタの成功論について論じるのには少々抵抗がある。なぜなら、刺激的な価値を提供してくれない企業であるためだ。ホンダがオデッセイでミニバン市場を開拓したならば、トヨタも負けじと80点の使い勝手の良い無難な車を作ってくる。ホンダがフリードでミニバンよりもワンサイズ下のものを出して成功したら、トヨタも負けじとシエンタを出してくる。利益の出し方は上手いが消費者の感情を揺さぶることはできない。若者は金を使わないといわれているが、意外と衝動買いをしたりするものだ。いつまでも他社のヒット商品にKAIZENを掛けて逃げ続けていては、消費者に見放されてしまう。その日はある日突然やってくる。シャープのように・・・

 

では、トヨタが今のところ一人勝ちを続けている最大の要因は何かというと、

「売れるモノを売れる時に売れる数だけ」生産する

という点だ。

売れるものをできるだけ生産する。ではない。

過去に売れたものを生産する。ではない。

上記文章は一文字も変えてはならない。まず売れるものを作らなければならないが、その点は他の日本企業にも可能であろう。ここで差はあまりつかない。最も差がつくのは、売れる数だけ生産する。という点だ。

三菱なんかは在庫を最低2週間は溜め込んでいる。ホンダも先に作って、現場の販売ディーラーが必死こいて客に売りつける。トヨタの在庫は3日だ。客から注文が入ってから生産を開始する。この点が大いに違う。

また、トヨタ生産方式の目的は企業の運転資金の最小化である。現場からトップまで地道な業務改善が体に染みついているが、これは利益のためではない。ここで浮いた分を次に向けた開発費に向けられている。

ほかとの決定的な違いがここだ。工場作業者にしろ、経費削減にしろ、徹底的に削って出た利益を株主に持っていかれると分かっていたら、そんなちんけな動機でコストを削りたくはない。削った分を次の研究開発費に向けるとなると、少しは変わってくる。

そして、莫大な研究開発費を使って更なる良質なクルマを世に出していくのだ。

 トヨタの社員から言わせると、いやわが社はそんなきれいな企業ではないとか言い出しそうだが、これだけは言わせてほしい。他よりマシだと。

トヨタのクルマは心を揺さぶりはしないが、使いやすさは抜群である。結局トヨタを買ってしまうのだ。女性に例えると一目ぼれしたモデル級の美女ではないが、見た目が普通の穏やかな笑顔が似合う女性だ。会話のテンポが一緒でどれだけの時間を過ごしても不満を感じない。結婚相手としては最適な女性、それがトヨタだ。トヨタは「うだるような熱い夏のワンナイトラブ」を目指すのではなく、「生涯を共にする結婚相手」を目指しているのだ。

トヨタは他社との恋愛の駆け引きは負けてしまったかもしれないが、最終的に結婚相手として選ばれている。それでいいのだ。一時的にテスラS美女に一目ぼれをして鼻の下を伸ばしながら、夜遊びを拗らせたトヨタユーザーも、結局はテスラの使い勝手の悪さに、トヨタに戻ってきている。それでいいのだ。

売れる車を作るという点を徹底している点がトヨタの勝因であるが、では、売れる車をどうやって作るか。これには本書のいうところの「タレント」社員を上手く活用する必要がある。ではタレントとは何か。次で述べよう。

 

 

2.タレントとプロフェッショナル・スペシャリストの違い

タレントという言葉を聞くと、我々日本人はテレビに出てくる芸能人のことを思い浮かべる。本書では、「組織の中で利益を生み出すことのできる、価値創造の中心人物」のことをタレントと呼んでいる。

ある意味芸能人も価値を創造しているため、本書の言うところのタレントと被る部分もあるだろう。代わりが利かない存在という部分も同様。私が最近過大評価気味の個人的に気に入っている芸能人三四郎も、お笑い界に新たなる価値を吹き込んでいるため、お笑いという組織において、お笑いという利益を生み出すことのできる唯一無二の存在であることは間違いない。いずれ三四郎相田第二弾を書こう。

本稿は簡略的書評であるため、本項は一言で終わらせよう。

 

タレント・・・組織の中で新たな価値を創造する人物

プロフェッショナル・・・ある特定分野、課題を間違いなく熟す人物

スペシャリスト・・・ある特定分野の知識技能に秀でた人物

 

 

3.今の日本企業に必要な人材戦略

東芝、シャープ、ソニー・・・

かつての名門が凋落していく姿を、同社がつい先程製造したばかりのテレビで傍観するしかない昨今。入りたくてもなかなか入れない所謂優秀な奴らしかいない筈の名門企業。なぜこんなことになってしまったのか。おそらくその鍵となるのが人材戦略だ。

名門企業の社員はおそらく、生まれた時から会社が潰れるまで、勝ち続けてきたことでしょう。学業は常にトップ。受験に就職活動も大して苦労せず、合格しても、「あ、そう」といった感じの人が多いのではないだろうか。なぜなら、自分は優秀であるため合格は当然のことであり、できて当たり前のことに対して、わざわざ感情を爆発させないのだ。

大魔神佐々木投手が、毎試合当たり前のように三振を奪い、その度にわざわざ表情を変えないのと同じだ。勝って当然と思っているためだ。中東の競馬場で自身の所有する馬が勝利した後、現役時代には見たことない程感情を爆発させ、飛び跳ねて喜んでいた同氏の姿は、なぜかこちらもうれしくなってしまった。

 

少々脱線したが、そんな名門企業に採用された優秀な社員は、間違いなくプロフェッショナル若しくはスペシャリストだ。日本一優秀な人材が集まっているにもかかわらずこれを上手く活用できるタレントがいない。また、会社としても組織がタレントを排除する空気だったのではないだろうか。人材戦略の方向性がズレていたのだ。

 

タレントをいかに生み出し、いかにして自由に活躍できる場を設けるか。

おそらく、大半の既存の会社では無理だ。切腹文化がこびりついている我が国では、会社の雰囲気を変えるのは不可能に近い。追い込まれたら切腹に逃げるのだ。会社が潰れるまで、社風は変わらない。会社に違和感を感じたら、即座に逃げ出して自分の居場所を見つけるべきだと、個人的には思う。

 

これからの時代は、タレントを目指すべきであり、タレントが活躍できる企業に就職するべきである。そのような企業を見つけ出す能力も、タレントの要素の内の一つであろう。

 

 

「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書)

「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書)

 

 

 

長時間労働という名の依存症

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ働くのだ。何のために働くのだ。

 本当に家族よりも優先する価値はあるのか?

 本当に健康よりも優先する価値はあるのか?

  少なくとも長時間労働はやめたい。しかし、やめれない。依存症みたいなものだ。

周りの顔色を伺い、早く帰れない。認められたいという承認欲求が強すぎるのだろうか。

そんなのどうでもいいから、労働時間を短縮しなければ未来はない。

人前で読んでても恥ずかしくない本当に役立つ投資本

皆さんはどのようなスタイルで本を読んでいますか?本屋で紙のカバーをかけてもらう方。自前の革製ブックカバーをかける方。カバーなしで読む方。ケータイで電子書籍を読む方。

色々だとは思いますが、共通していることは、「今どんな本を読んでいるのかを他人に知られるのは、若干の抵抗がある。」という事。

 

本は人柄が現れる。なんとなく、心の中を覗かれるような気がするのだ。特におっさんは物凄い勢いで覗き込んでくる。老眼で文字が見えないくせに、何読んでるんだ?とグイグイくる。字が見えないからグイグイくるのか・・・

と、人の事を言っておきながら、私もついつい他人の読んでいる本が気になってしまう。

 

電車等で、ネイビーのスーツに赤チェックシャツ、明るめの茶系の靴、髪型も今風な清潔感のある刈り上げで、持ち物はクラッチバッグと折りたたんだ日経新聞という小粋な感じに仕上げた合コンが好きそうな若手サラリーマンが、カバーなしで本を読んでいると、前出のおっさんと同様に、私もついついタイトルをチェックしてしまう。

 

どれどれ若造よ。腕前を拝見させてもらおうではないか。といったところで、本のタイトルが「必勝チャート」とか「バフェット流」とか「〇〇万円を〇年で〇億」とかいうタイトルの本を読んでいたら、

「あぁ残念。どんまい。」

と思ってしまう。永遠に利益を出せないのがバレてしまう。私は出来ない男ですと公表しているようなものだ。どうせ利益なんて出ないから時間の無駄。本業に集中して、投資に浪費していた時間を彼女のために使ってやれ。ついついそんなことを思ってしまう。

 

そこでだ。小粋なカリアゲ・クラッチバッグ若手サラリーマンにおすすめの、「仕事ができる上に投資でも利益出してまっせ」という雰囲気を演出する本を、独断と偏見でピックアップしてみた。

 

 

 

「 マーケットの魔術師 」 ジャック・D・シュワッガー

マーケットの魔術師 ? 米トップトレーダーが語る成功の秘訣

マーケットの魔術師 ? 米トップトレーダーが語る成功の秘訣

  • 作者: ジャック・D.シュワッガー,横山直樹,Jack D. Schwager
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: 単行本
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 アメリカの投資家に投資の心構え等をインタビューした内容を、ひたすらQ&A方式で書いている。ただそれだけの本。

 

おすすめの銘柄、チャートの見方、今買うべきか売るべきか、今後上がるか下がるかとか。そんなどうでもいい事は一切書いていません。

テクニカルかファンダメンタルズか。有効な経済指標は何か。そういったありきたりな事も書いていません。

なぜなら、そんな事は利益を出す上で全く必要ない事だから。

書いている事は、資金管理、検証、ルールを守る等々。地味でつまらなく、本書の内容を実践しようと思っても時間が掛かり、なかなか結果が出ない。

手っ取り早く株で儲けようと思った人には、全く理解出来ない。なんだこれ、3000円無駄にした。と思ってしまう。

 

投資で利益を出し続けている人にしか、この本の価値は分からないため、人前でも堂々と読めます。

 

おすすめの名言を、ちょい紹介。

ある60歳の男性がいたとする 。彼が1年後に生きている確率はまったくわからない 。しかし 、60歳の男性を10万人集めれば 、1年後に何人生存しているかはほぼ完壁に推定できる 。

〜 ラリー・ハイト 〜

 

どんなに自信があるポジションであったとしても 、少なくとも今の半分くらいでトレ ードするべきだ 。

〜 ブルース・コフナー 〜

 

 

 いい事言うなぁ。しびれます。

はっきり言って、利益を出すためにはこの1冊で十分だが、せっかくなのでもう1冊。

 

 

 

 

「ゾーン」 マーク・ダグラス

 

ゾーン ? 相場心理学入門

ゾーン ? 相場心理学入門

 

 最近スポーツ選手もよく使う言葉。

極限の集中状態にあることを「ゾーンに入った」等と表現しているが、それと一緒です。

 テクニックよりもメンタルを中心に書かれています。

投資以外にも役立つ内容のため、全ての人におすすめです。内容をひとつだけ。

 

恐怖心がない状態は、無心の精神状態とも言える。それは多くのスポーツ選手が「ゾーン」と呼ぶ精神状態に似ている。今までにスポーツでゾーンを経験した機会があれば、完全に恐怖心のない精神状態がどのようなものであるか分かるはずだ。ただ直観的に行動し、反応する。選択肢は検討しない。結果は気にしない。悩まない。ただその瞬間に「するだけ」なのだ。やるべきことを、そのとおりにやっているのである。

〜 マーク・ダグラス 〜

これだけは子供にも伝えたい心が温かくなる本

子供は常に好奇心旺盛で行動的で、喜ぶ時は飛び跳ねて喜び、悲しむ時は全力で涙を流す。

そんな純粋な我が子にも将来絶対に読んでほしい本を完全に独断と偏見で、一般受けはしないが個人的に面白いと思える本をピックアップしてみた。

 

 

「ボクの音楽武者修行」 小澤征爾

 

ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)

ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)

 

 日本が誇る指揮者、世界の小澤。スピードワゴンのセカオザではありません。

この本は小澤征爾がパリで音楽を学んでいた学生時代の話です。

言葉が通じなくても気にしない。有色人種だろうと気にしない。失敗したらどうしようなんて一切考えない。ひたすら純粋に音楽にのめり込み、未来に向かってつき進みます。

パリの街を原付で走り回る若者の姿が、次第にパリ中で話題になります。

気が付いた時には、いつでもどこでも人気者になっています。誰とでも仲良くなり、誰からも好かれます。

この人はビジネスの世界に進んでいたら、きっと孫正義のように成功していただろう。プロ野球の世界に進んでいたら、きっとミスターのように成功していただろう。俳優の世界に進んでいたら、きっと高倉健さんのように成功していただろう。

誰からも愛される人柄。音楽家としての才能プラス生粋の人気者。

純粋に一つのことにのめり込む姿、困難を楽しむ姿を子供にも伝えたい。

 

 

 

 

「あなたに褒められたくて」高倉健

 

あなたに褒められたくて (集英社文庫)

あなたに褒められたくて (集英社文庫)

 

こんなにも温かい心を持った人がこの世にいたなんて。この本を読んでいると、健さんの人柄が伝わってきます。

健さんの男気を感じ、優しさを感じ、温かさを感じる。

最後のエピソード。母親との思い出のエピソードを読んでいると、カチカチに硬直した心がほぐれていくのが分かる。汚れがこびりついた心が綺麗になっていくのが分かる。何気ない日常も振り返ってみると温かい日常だった。

 

気が付いた時には目頭が熱くなっています。今も思い出しただけで涙が出てきます。

 

 

 

 

これだけは読んでと言わざるを得ない暇つぶし本

「おすすめ 本」とか「おもしろい 本」とか、

「誰が読んでも間違いなくおもしろい本」とか「死ぬまでに絶対に読むべき本」とか・・・

 

気が付いたら色々なワードで検索をしてみるも、本当に面白いと思える本に出会えることは、稀だ。そこで、完全に独断と偏見で、一般受けはしないが個人的に面白いと思える本をピックアップしてみた。

 

 

 

「どすこい(仮)」京極夏彦

 

どすこい(仮)

どすこい(仮)

 

 

これは本当に京極夏彦の作品なのか。

姑獲鳥の夏で華麗なデビューを果たし、世の中を震撼させ、前頭葉をブルブルと震わせたあの京極夏彦なのか?

その後も、 魍魎の匣、狂骨の夢、鉄鼠の檻、絡新婦の理、と期待を裏切らない作品を続けてくれた。その辞書並みに分厚い本が書店に並んだ光景は圧巻であった。

その京極夏彦が、まさかの本作「どすこい(仮)」というギャグ本を出すとは。電車の中では注意が必要です。気を抜くと笑ってしまうため、変な人と思われます。

 

 

 

「あの頃ぼくらはアホでした」 東野圭吾

 

あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)

あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)

 

 

日本を代表する作家である東野圭吾。韓国でも翻訳されるとトップセールスを記録します。他にも台湾中国タイベトナム。イギリスにアメリカ。世界中で売れまくっています。「ガリレオ」人気は熱狂的です。

そんな東野圭吾の小学校から大学までの思い出を綴ったエッセイ。本当にアホです。 教室では授業中にシコってます。

それ以上は言いません。

 

 

 

「殺戮にいたる病」 我孫子武丸

 

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

 

 衝撃のラストとはこの事です。

一度あのラストを知ってしまうと、もう二度と同じ衝撃を味わえない。

まだ読んだことがない人がうらやましい。

最後の最後で!最後の1ページで!

手が震える程面白い本は他にない。